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ホテル代わりに夜行バスを利用する人が増えている
寝台特急が次々と廃止される中で、頭角を現して来たのは他でもない夜行バスです。
安くて狭いが定説であった夜行バスは鳴りを潜め、現在では手頃な運賃で快適に過ごすことができると利用者の間でも評判です。
中でも、夜行バスはホテル代わりに利用することができるという点が強みとなっています。
これは、新幹線と競合する移動手段として、夜行バスが選ばれている理由にもなっています。
関東と関西の中心都市である、東京と大阪を結ぶ夜行バスは、全国で最も利用者が多い路線です。
その路線では、新幹線を利用して一泊ホテルに泊まるよりも、夜行バスのほうが安く利用できるとあって、夜行バスを選ぶ人が多いです。
ホテルの場合、大阪または東京に一泊する必要があります。
しかし、夜行バスの場合には寝ている間に目的に着けます。
関西と関東を結ぶ夜行バスは、本数が多く、空きがあれば直前でも予約を入れることができます。
中には、ホテルと新幹線を予約していたものの、それをキャンセルして夜行バスに切り替えるという人も多いと言われています。
夜行バスの場合、ホテルに宿泊し、翌日朝一番の新幹線を利用しても、それよりも早く東京または大阪に到着することができるという点が、利用者を惹き付ける利点として注目されるようになりました。
新幹線と高速バスでは、速さという面でどうしてもバスは新幹線には及びません。
しかし、夜行バスとなると新幹線の最終便よりも遅く出発し、それでいて、新幹線の始発が目的地に到着する時間帯よりも早く到着することが、利用者の獲得につながっています。
近頃は、ビジネスマンのみならず、女性の一人旅行者の利用が増えています。
ホテルの代わりになり、それでいて料金が安いということから、夜行バスが移動手段として根強い人気を誇っていることがわかります。
それに、やすさ一辺倒の価格競争の時代から、利用者が夜行バスに対して快適さを求める時代へと移り変わってきています。
夜行バスの利用者の多様化に伴い、バス会社も様々なニーズに答えるべく努力をしています。
例えば、出発地においてラウンジを用意し、出発までの時間を寛いで過ごせるように配慮をしています。
これに関しては、女性の利用者から高い評価を受けています。
また、格安からラグジュアリーな夜行バスまで幅広い価格帯の夜行バスを提供することで、多様なニーズに答えようとする姿勢が見えます。
夜行バスは過激な価格競争から脱却したことで、新たな顧客を発掘することに成功しました。